お疲れ様でした。白金台のイタリアレストランラゴッチャ東京です。
ご褒美ワインがあるとしたら、真っ先にこのワインを思い浮かびます。確かに名門ワイナリー、歴史も資金も潤沢にある。それにあぐらをかくわけでなく、磨き続ける品質と技術。イタリアを代表するワイン、ワイナリーだ。
【ワインのご紹介】
ワイン名 : ティニャネッロ
ワイナリー : アンティノリ
葡萄品種 :サンジョベーゼ、カベルネソーヴィニヨン、カベルネフラン
生産地 : トスカーナ
実は昔のトスカーナのサンジョベーゼ種で作られる赤ワイン(キャンティクラシコ)は水っぽく、酸味が目立つもので、そのとんがりの酸味を打ち消すために白ワインの混醸されていたとも言われている。しかしこのワイナリーの当時の当主ピエロ アンティノリはサンジョベーゼそのものの品質を上げる事で、その問題点を克服できるのではないか、更にはその先には素晴らしいワインが出来るのではないかと思い、日照量をさらに確保する為に、白い石を砕き畑にばら撒き太陽光の反射を利用する、水はけをよくするように調整する。努力と努力を重ねて、結果1971年に誕生したこのワイン「ティニャネッロ」はさらに進化を成し、イタリアを代表するワイナリーとして、数々のタイトルを取得してきた。
個人的な見解だが、ティニャネッロを飲むといつも感じることは、その高次元バランス。飲み慣れていくと爆発的なインパクトよりもバランスを好む傾向にある。口の中にふくみ転がすと、どんどん花が開くイメージで目が醒める。果実味と酸味とタンニンのバランスがどこも程よい。余韻も長く丸さを感じる。香りには青臭さは無く、樽から甘いスパイスとも感じる、チョコレートのようなとも感じる香りが常にエレガントに控えめに存在する。祝いやここぞという時に開けたいと思わせるワインだ。しっとり落ち着いたワインであるだけでなく、控えめで大人しいのだが、品があり存在感がある。
このワインわ眺めながら日付が変わっていったが、こうやって素晴らしいワインをラゴッチャからご紹介、ご提供出来ればと思っています。ティニャネッロ、アンティノリが作り出す最高のワインだ