真剣に、自分の人生をかけて飼育に取り組んでいる竹内さん。初めて訪問した時には、めちゃめちゃ素っ気なく外モノを寄せ付けない雰囲気で、なかなか相手にしてもらえなかったけど、何度か訪問を繰り返し、この美味しい牛をうちのレストランで、なんとか使わせていただけないかとお願いしまっくって、やっと「ラゴッチャさんなら、俺の育てた牛を渡す」と言ってくださったからこそ、今があります。管理が行き届いていた牛舎はいつも清潔で、それが肌艶に表れている。オヤジさんは、いつも牛のことばかり考えている。今日は会うなりすぐに、「おにぃちゃん(私のことはそう呼ぶ)、除角した牛を見てくれ、まだ目覚めから覚めたばかりでさぁ〜、フラフラしているだろぅ」って。我が子を見丸ようにそうっと柵越しに目を配る。その視線を見るだけで、何をどのように大切にしてきたか簡単に感じることが出来る。全てを物語っています。
オヤジさんは戦後、一頭から始めた男の仕事は、ど根性そのもの。とにかく良いものを育てる。愛情だけを注ぎ込む。彼の仕事に対する姿勢に報いたいと思っている。いつものことだが、会ってから別れるまで、ずっと牛の話ばかりで、畜産知識が洪水のように流れ込む。牛、相手は800kgほどの巨体。気を抜くと自分の大怪我に繋がる。チカラも強い。重労働のお仕事だ。今日も1つ良いお話をいただけた。私のやるべき事はたくさんだ。大志は大きく、実行力をもってしっかり前に進めていきたいと思います。